第83回多摩独の一興、雄町米の酒はどれだ?

雄町米は私よりも99歳年上である。備前国上道郡雄町村の農家によって150年前に発見され、大粒で心白大きく、酒造適性にすぐれているところから酒米雄町としての位置を確立し、100年以上経た今でも酒米としてほぼ唯一混血のない原生品種として栽培されている。

雄町を用いた酒は濃醇で柔らかな味わいを持つ酒が醸される。しかしながら、背が高く病害虫に弱いなど育成が難しく、収穫年ごとの差もあるが、類稀なる美酒を醸すことができる。それが前提条件であるから、当然の如く、各社、その味を調整する。
思うに、山田錦米の酒は元気良く、力強い雄町米の酒は繊細な味わいと共に、綺麗な味わいを楽しませてくれる。差し詰め、中学生の鼓笛隊が山田錦米の酒、全国から選ばれて、普門館に参加する吹奏楽部が雄町米の酒と私は人に伝えている。競馬のG1ファンファーレを奏でる自衛隊吹奏楽部は金賞受賞の純米大吟醸かもしれない。
今回はその雄町米の銘醸蔵の酒、しかも、酒米違いで、精米歩合も一緒、アルコール度数も一緒という五種類を用意する。雄町米で醸された酒はどれなのか、それを当てていただきたい。
本音を言えば、雄町米の酒がどれであるかを当てることが目的ではない。酒米違いで匠が醸した酒の違い、その旨さを知っていただきたいのである。何がどう違うのか、あなたの味覚を以って試していただきたい。

おいしい酒が好き!

なぜ日本酒が好きなんだろう?