おいしい酒ってなんですか?

[大人の嗜み]

NHKで放送している「あてなよる」ってご覧になっていますか?

あ、多摩独酌会の今井です。

この番組が気に入っていて、毎回、見ているのですが、何だか、不定期なために見逃すことがあるんです。それをNHKオンデマンドで買って観たりしたりして。それほど気に入っています。一度、ダマされたと思ってご覧あれ。


日本酒に真面目に関わってきて、28歳の時からですから、もう30年が過ぎました。光陰矢の如し。実に早いものです。


昔は物流が整っていなくて、富山県の酒を飲みたいと思ってもトランジット、そう、所定のルートしか通れないために送料が高く付いてしまうために、酒販店が取ってくれないんです。だから、「今井さんが東京で飲める酒はもうないよ」とまで言われた始末。その時にノートに付けていた酒が468種類。


いまでこそ、全国津々浦々、飲みたい酒が東京に届いていますけれどね。諦めていたときに出遭ったのが小山商店。


いまでも、店頭には常時400種類を越える日本酒、合わせて500種類を超える酒が、店頭狭しと並んでいます。


当時の小山商店では喜八さんの尽力があって、私が飲んでいない酒がゴロゴロと転がっていたんです。日本酒好きにとっては、まさに、宝の山。しかし、一人で買って飲むには多過ぎる。だから、みんなで分け合っておいしい酒をいただこうではないかということで始まったのが多摩独酌会。最初は僅か10名ぐらいでスタートしたんですよ。


でも、酒に好奇心を持つ人たちが集まって、気がつけば、多摩独酌会は小山商店の酒カタログの会になっていたという次第。そして、多摩独酒楽会が誕生。座学で酒をきちんと勉強する会ということで、料理研究家・入江亮子さん杜氏の五十嵐哲朗さんに登壇していただき、あれこれ語っていただいています。


最近、酒に対して思うことがあります。どうして、同じ傾向になるのかということです。確かに、売れている酒に合わせていけば売れる酒になると考えても無理ありません。


家内制手工業で切り盛りをしている蔵にしてみたら、どうにか完売して、来年の仕込みをするための米を買いたい、できれば、銀行の世話にはなりたくない。だから、売れている蔵の酒と同じような味にしていく。その上で個性を発揮したい。まずは、蔵を守らなければならない。皆、笑顔の下には必死の形相を隠しているんですよ、たぶん。


端的に言えば、香りがあって、酸味が利いて、喉越しの良い酒。気がつけば、どの蔵の酒がどの酒なんだか判りづらくなってしまって、いまどきの就職活動みたい。


それが正しいのか否かは別にして、斯く言う私も試行錯誤、暗中模索、迷走状態。おいしい酒を探す旅の如く、あれこれ書きながら探して行きたいと思っています。


さて、今宵も一杯。

おいしい酒が好き!

なぜ日本酒が好きなんだろう?