おいしい酒ってなに?

この酒をご存知だろうか。久礼のすごい酒・どくれ 純米吟醸あらばしり

こうに書くと[どくれ]がおいしい酒のように思えるだろうが、おいしい酒として紹介をしているのではない。小山商店で売れている酒の一本として、写真を載せた次第。

売れているのだからおいしいと思う人が多いことは確かだ。これは間違いではない

多くの場合、おいしい酒とは好きな酒ということで、個人に帰結する。その人がおいしいと思う酒なのである。この先は面倒な話になるので、ここで読むことを終わりにする吾人がいても責めはしない。ただ、自ら好奇心の蓋を閉じる必要はないだろうと思う。

前回も紹介した十四代、而今、飛露喜という銘醸酒は、小山商店でも抽選会を行うほどの人気酒である。一度は飲んでみたい、飲んだことがない酒だから飲んでみたい。大いに好奇心をたぎらせて挑めば良い。

訊ねる。あなたにとっておいしい酒とは何か

売れている酒。年間270万石も醸す酒蔵の酒。売れている酒である。小さな蔵元にしてみれば、驚異的な数字である。

飲みたい酒。締めの一杯に飲みたい酒ということと、飲んだことがないから飲んでみたい酒ということでは意味が違うのだが、どちらも飲みたい酒である。

食事の邪魔をせず、さり気なく寄り添う酒。いわゆる、食中酒である。見事なまでに食事との相性が良く、気がつくと五合が空いている。家内と飲めば八合は空いてしまう。拙いことだ。少ない身上が瞬く間に消えることになる。

酒だけで楽しめる酒。食事をすることも忘れて、その酒に魅了される。アテがあれば他には何も要らない。身体を壊すことになるかもしれないが、好きなものは好きなのだから仕方ない。大いに飲めば良い。

多摩独酌会では、あなたがおいしいと思う酒を貶すでもなく、私がおいしいと思う酒を無理強いするでもなく、あなたの舌、そう、味覚だけで決めて欲しいという機会を提供している。それがフルブラインドの試飲会である。

これは福岡・博多や北九州市を舞台とする[うまいっ酒]主宰である清水秀起氏も始めてくれた。ラベルに惑わされることなく、自分の味覚だけでおいしい酒を探して貰うという酒探し。宛てなく彷徨うことになるかもしれないから、[酒探しの旅]と称す。

多摩独酌会名誉会長を務めていただいている川上陽太郎氏の調布にある[やきとり川上]に行けば、手頃な値段で十四代も、而今も、飛露喜も飲める。京橋の[龍馬]に行けば、十四代全種と言っても過言でないほど揃っているし、同じく手頃な値段で飲める。飲む機会は作れる。合い言葉は、多摩独酌会で知った、である。

最近、頓に悩んでいる。おいしい酒とは何かということについて。

絶対的なものは本当にないのだろうか。造れないのだろうか。100人に訊いて、98人がおいしい、好きだと言われることがおいしい酒なのかということも含めてだ。

あなたにとっておいしい酒とは、何か?

一緒に考えてみたければ、多摩独酌会にお越しください。きっともっと悩むだろうことになるかもしれないが、それが楽しくなるかもしれない。日本酒の虜となった者達の性。寛容に受け入れたいと思う。

おいしい酒が好き!

なぜ日本酒が好きなんだろう?