一期一会の酒、飲まなくて良いのか

文字通り、その酒が一堂に並ぶ。多くの酒は買い求めようと思っても買えない。ひとつは[小山商店の実力]があり、もう一つは古くから名門酒会として[日本酒を広めてきた岡永の力]がある。そして、もうひとつ、日本酒のイベントを23年間続けて来た[多摩独酌会という力]がある。

思い返せば、長い酒探しの旅である。良い酒もあり、良くない酒もあり。日本酒ほど質の善し悪しに幅がある酒はないのではないだろうか。旨いと言われる酒のボリュームゾーンが実に広い。

忘れてはならない普通種、特定名称酒としての吟醸酒、純米酒、本醸造酒と大別するとこの四種類に分けられる。細かい話については、勉強したい人がするということで、[日本酒の分類]でググって貰えればあれこれと出てくる。

今回揃う酒は、造りたくても二度と造れない酒ばかりである。クロマトグラフィーを使っても、同じように仕上げるのは無理だろう。理論と自然が絡み合って、酒を織りなす。管理はしているものの、また、調整はしているものの、偶然の産物に近いところもある。それが今年の偶然、また、来年の偶然へと繋がっていくのである。

金賞を獲ったからどうなんだという話が浮かび上がる。深い話ができないのが残念ではあるが、[技術の粋]がそこにあると言っても過言ではない。杜氏の経験則が化学とまみれ、酵母を活かし、味を整えていく。金賞というタイトルは、まさに、その匠に与えられるものだと言って良いだろう。

蔵元にしても、酒販店にしても[売れる酒が良い酒]である。が、難しいのはここだ。[売れる酒が良い酒]であっても、[旨い酒]とは限らない。それが[嗜好品の妙味]だろう。

話は戻る。

良い酒を飲んでおかないと、出されたその酒が良い酒なのか否か、分からない。ダイヤを知らないどっかの国のネイティブに、その部族の栽培した貴重な果物とダイヤを交換してくれと言ってもイヤだと言われる。繭から絹ができることを知らなければ、お蚕様はただの虫なのである。

一期一会のこの時。蔵元の真骨頂を体験できる機会にご参加いただきたい。

チケットはPeatixにてお求めください

◆6月8日時点の出品酒